テレアポはブラックだ、という声をよく聞きます。
営業管理職として採用にも関わり、20年で何百人もの営業職の方を面接してきた私の答えを先に書いておきます。
テレアポという仕事そのものがブラックなのではありません。ブラックになるかどうかは、会社と商材で決まります。
ただ、そう言うだけでは意味がないので、採用する側から見てきたことを具体的に書きます。
「テレアポ ブラック」で検索される理由を考えてみます
テレアポがブラックと言われるのには、理由があります。
ノルマが厳しい。断られ続ける。成果が数字でしか評価されない。休憩が取りにくい職場もある。そういった経験をした人の声が積み上がって、「テレアポ=ブラック」というイメージになっています。
これを否定するつもりはありません。実際にそういう職場は存在します。ただ、それはテレアポという仕事の問題ではなく、その会社の問題です。
同じテレアポでも、商材が良くてターゲットが合っていて、マネジメントがちゃんと機能している職場では、「きついけどやりがいがある」という評価に変わります。営業管理職として採用にも関わる中で、そういう現場を両方見てきました。
きついのは本当です。でもそれはブラックとは別の話です
テレアポがきついのは事実です。これは否定しません。
断られることが仕事の前提にある。反応が読めない相手に毎日電話をかけ続ける。数字が出ないときの精神的なしんどさは、他の仕事と比べても重い部類だと思います。
ただ、「きつい」と「ブラック」は違います。
ブラックというのは、労働条件が違法・不当な状態のことです。サービス残業が常態化している、ハラスメントが放置されている、休みが取れない。これがブラックです。
テレアポがきついのは、仕事の性質上避けられない部分があるからです。その上で、ちゃんとした職場かどうかは別に判断する必要があります。「テレアポ=ブラック」でまとめてしまうと、選べる会社が不当に狭まります。
採用に関わる中で見てきた、辞めていく人のパターン
何百人もの営業職を見送る中で、テレアポ経験者が辞めていく理由は大きく二つに分かれていました。
一つ目は、「こんなはずじゃなかった」です。入社前のイメージと現実のギャップが大きかったケースです。テレアポの仕事がどういうものか、きちんと理解しないまま入社して、初めて電話をかけたときに「これが続くのか」と感じてしまう。
二つ目は、「数字が出なくて自信を失った」です。これは会社とマネジメントの問題が大きいのですが、本人はそれに気づかないまま「自分には無理だ」という結論を出してしまうことがあります。商材が悪い、ターゲットがずれている、上司のサポートがない。そういう状況では、誰でも数字は出ません。未達の原因が本人にある場合より、環境にある場合の方が多いと私は思っています。
うまくいかないときほど、その人の本性が出ます。それを見ているのは管理職だけでなく、一緒に働くチームのメンバーでもあります。
テレアポ経験を持って転職した人が次でどうなったか
テレアポの経験は、転職市場で評価される部分があります。
断られ続けても続けられるメンタルの強さ。短い時間で相手の興味を引く話し方。数字で自分の仕事を評価される環境への慣れ。これらはインサイドセールスや法人営業の面接で、具体的な強みとして話せます。
採用に関わる中で見てきた中で、テレアポ出身の人が次の職場でうまくいくパターンには共通点がありました。自分の経験を「テレアポをやっていた」という事実だけで語らず、「何件かけて何件アポが取れたか」「断られたときにどう切り替えたか」という具体で話せる人です。
逆に、「テレアポは自分には向いていなかった」という結論だけで話を終わらせてしまう人は、次の面接でも苦しくなります。向いていなかったとしても、その中で何を学んだかを整理できているかどうかが分かれ目になります。
テレアポ経験が転職市場でどう評価されるか、採用する側の視点でまとめた記事はこちらです。
テレアポ経験は、転職市場でどう評価されるのか。採用する側が見ていたこと
テレアポを辞めようか迷っている方へ
「今すぐ辞めるべきか」という判断は、本人の状況によって変わります。
辞めた方がいいケースと、もう少し続けた方がいいケースがあります。それを整理するための視点を別の記事に書いています。
自分だけで判断がつかないときは、一度誰かに話して整理するだけでも見えてくるものがあります。相談は無料で、合わなければ断ってかまいません。
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テレアポが辛いと感じているときに読んでほしいこと:
テレアポが辛いと感じたとき、読んでほしいことを書く。
テレアポを辞める前に一度確認してほしいこと:
テレアポを辞める前に、一度だけ確認してほしいこと。採る側から書く。
テレアポに向いている人・向いていない人の違い:
テレアポに向いている人・向いていない人、採る側が見てきた違い
まとめ
テレアポがブラックかどうかは、会社と商材で決まります。仕事の性質上きついのは事実ですが、それをブラックと同一視すると、判断を誤ります。
今の職場が本当に問題のある環境なのか、それとも仕事の性質上きついだけなのか。その判断が転職のタイミングを決める上で一番大事です。
インサイドセールスがきつい・やめとけと言われる理由については、こちらにも書いています。テレアポとISの違いも含めて整理しています。
インサイドセールスは「やめとけ」って本当? 何百人も見送ってきた本音
→ テレアポが精神的にきつい。それは慣れで解決するか、しないか。
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この記事を書いた人
営業ひとすじ20年。電話営業・インサイドセールスの現場から始まり、約70名の営業組織のマネジメントを経験。採用面接にも数百人単位で関わってきました。「辞めて正解だった人」も「辞めなくてよかった人」も見てきた立場から、テレアポ・インサイドセールス・営業職の次のキャリアについて、きれいごとではない話を書いています。
→ 初めての営業なら、「年中募集」のきつい会社に飛び込んでもいいと思う理由。


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