テレアポのノルマがきつい、と感じているとき。その「きつい」の中身を一度整理してみると、見えてくるものがあります。
「きつい」は、ほぼ未達が続いている状態です
ノルマというのは、数値です。達成している人にとっては、ゴールに向かうための指標です。きつさより先に、達成感やゾーンに入る感覚がある。
「きつい」と感じている時点で、ほぼ未達が続いています。達成できていないから重い。重いから電話が億劫になる。アポが取れないから数字が動かない。そのループが「きつい」という感覚の正体です。
つまり問題はノルマの高さではなく、未達の要因が解決されていないことです。
未達の要因は、たいてい放置されています
テレアポで数字が出ない理由は、大きく分けると商材・リスト・トーク・架電数のどこかにあります。
商材が市場に合っていない。リストのターゲットがずれている。断られた理由を振り返らずに同じトークを繰り返している。そもそも架電数が足りない。このどれかが原因のはずです。
ただ、現場ではこの要因が特定されないまま「もっとかけろ」「気合が足りない」で終わるケースが多い。要因が放置されたまま数字だけ求められる。それが「きつい」を長引かせます。
矢印を自分に向けると、動き方が変わります
未達の要因が商材にあっても、リストにあっても、環境のせいにしてしまうとそこで止まります。「この商材じゃ無理」「このリストは質が悪い」は正しい分析かもしれませんが、それを言い訳にした瞬間、自分の中で改善が止まる。
矢印を自分に向けるというのは、自分を責めることではありません。自分が動かせる部分を探すことです。トークを変えてみる。架電の時間帯を変えてみる。断られたときに一言だけ理由を聞いてみる。小さく変えながら数字の変化を見ていく。
これができると、「きつい」より先に「なぜ取れないか」に思考が向きます。ノルマは敵ではなく、自分の課題を教えてくれる数字になります。
それでも環境がおかしいと感じるなら
矢印を自分に向けた上で、それでも「ここでは無理だ」と判断することは、別の話です。
サポートが何もない。上司がマネジメントをしていない。達成している人が社内にいない。そういう環境では、個人の努力だけでは限界があります。未達の原因が自分ではなく構造にあると判断できたなら、動くことは正しい選択です。
テレアポの仕事自体が合わないのか、今の職場が合わないのかを分けて考えることが最初のステップです。この二つを混同したまま転職すると、次の職場でも同じ状況になることがあります。
テレアポという仕事の性質や、ブラックと言われる背景については、こちらにまとめています。
テレアポはブラックなのか。採用にも関わってきた営業管理職が20年見てきたことを書く。
あわせて読みたい
- テレアポが精神的にきつい。それは慣れで解決するか、しないか。
- テレアポから転職するタイミング、いつが正解か。
- テレアポでアポが取れない。原因がわかっているのに改善されない理由。
- テレアポの電話が怖い。克服できる怖さと、離れていい怖さの話。
- 「転職脳」とは何か。辞め癖がついてしまう人に、採用担当が伝えたいこと。
この記事を書いた人
営業ひとすじ20年。電話営業・インサイドセールスの現場から始まり、約70名の営業組織のマネジメントを経験。採用面接にも数百人単位で関わってきました。「辞めて正解だった人」も「辞めなくてよかった人」も見てきた立場から、テレアポ・インサイドセールス・営業職の次のキャリアについて、きれいごとではない話を書いています。


コメント