営業から人事・採用へ転職。実は相性がいい理由を、採用側から書く。

営業から人事・採用へ転職。実は相性がいい理由を、採用側から書く。 営業・テレアポからの転職

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営業を辞めて、人事や採用の仕事に移りたい。数字を追うのではなく、人と向き合う仕事がしたい。そう考えている方に、採用の現場にいた立場から、正直なところを書きます。

私は営業の現場に20年いて、約70名の営業組織をマネジメントしながら、採用にも深く関わってきました。何百人もの候補者と会い、見極め、口説いてきました。その経験から言うと、営業出身者と人事・採用の相性は、確かにいいです。ただし、良いことばかりではありません。両面を書きます。

なぜ、営業と採用は相性がいいのか

採用の仕事は、構造が営業とほとんど同じです。並べてみると、驚くほど重なります。

求人を出して応募を集めるのは、リードを集めるのと同じ。候補者と面接で話すのは、お客さまとの商談と同じ。自社の魅力を伝えて「入りたい」と思ってもらうのは、クロージングと同じです。そして一番大事な、相手の本音を引き出す力。「この人は本当は何を求めているのか」を聞き出す力は、営業で毎日鍛えてきたものです。

採用の失敗の多くは、候補者の本音を掴めずに、入社後のミスマッチを起こすことです。ここで、営業で培った「相手を見る力」が効きます。私が採用で成果を出した人を思い返すと、営業出身者は、候補者の表情や言葉の裏を読むのがうまい人が多かった。これは、机の上で採用理論を学んだだけの人には、なかなか持てない強みです。

ただし、「人と話す華やかな仕事」だけではありません

ここは正直に書きます。人事に憧れて入って、ギャップに戸惑う人がいます。人事の仕事は、面接のような華やかな場面ばかりではありません。

労務の手続き、給与や勤怠の管理、制度の設計、社員からの細かい相談対応。地道で、正確さが求められる事務作業がかなりの割合を占めます。さらに、経営と現場の板挟みになることも多い。「人と話すのが好きだから」という理由だけで移ると、この地味な部分でつまずきます。営業のような、動いた分だけ数字で返ってくる手応えとは、仕事の質が変わる、という点は知っておいてください。

人事の中でも、営業経験が一番活きるのは「採用」

ひとくちに人事と言っても、中は分かれています。採用、労務、教育・研修、制度企画。この中で、営業経験がそのまま武器になるのは、やはり採用です。

逆に、労務や制度企画は、正確さや専門知識の比重が大きく、営業の対人スキルだけでは戦いにくい領域です。だから、目指すなら「人事」と大きく括るのではなく、「採用の担当になりたい」と、狙いを絞る方がいい。面接でも「営業の経験は採用でこう活きます」と、はっきり結びつけて話せます。

未経験から、どうやって入るか

ここが一番の壁です。正直に言うと、事業会社の人事は経験者を優先する傾向が強く、未経験からいきなり入るのは狭き門です。でも、道はあります。現実的なルートを3つ挙げます。

一つめは、人材紹介会社の営業から入る。キャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーという仕事は、営業でありながら、採用の実務にどっぷり関われます。営業経験を活かしつつ、採用のノウハウを身につけられる。ここを経由してから事業会社の人事に移る人は、実際に多いです。

二つめは、採用アシスタントや採用担当の求人を、若手のうちに狙う。20代であれば、ポテンシャル採用の枠があります。経験より、これからの伸びしろを見てもらえる時期のうちに動くのが有利です。

三つめは、営業経験を「採用の言葉」に翻訳して伝える。「営業をやっていました」ではなく、「相手の本音を引き出して、意思決定まで伴走してきました。この力は採用でこう活きます」と、自分の言葉で橋をかける。採用側は、この翻訳ができている人を高く評価します。

採用側として見た、受かる営業出身者

最後に、採用に関わってきた立場から一つだけ。人事・採用に受かる営業出身者は、「人が好き」で終わらず、「人を見極める責任」まで理解している人です。

採用は、会社に人を入れる仕事であると同時に、合わない人を見送る仕事でもあります。優しさだけでは務まりません。誰かの人生に関わる覚悟がいります。営業で、お客さまに対して安易に売らず、本当に必要かを考えてきた人は、この感覚を持っています。その姿勢を面接で伝えられる人が、採用の現場に迎えられます。

まとめ

  • 採用は営業と構造が同じ。母集団形成・面接・口説き・本音を引き出す力がそのまま活きる
  • ただし労務や事務など地味な業務も多い。「人と話す華やかな仕事」だけではない
  • 人事の中でも、営業経験が一番活きるのは「採用」。狙いを絞る
  • 未経験ルートは3つ。人材紹介会社の営業/若手のポテンシャル枠/営業経験の翻訳
  • 受かる人は「人が好き」で終わらず「人を見極める責任」まで理解している

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この記事を書いた人

営業ひとすじ20年。電話営業・インサイドセールスの現場から始まり、約70名の営業組織のマネジメントを経験。採用面接にも数百人単位で関わってきました。「辞めて正解だった人」も「辞めなくてよかった人」も見てきた立場から、テレアポ・インサイドセールス・営業職の次のキャリアについて、きれいごとではない話を書いています。

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