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営業を辞めて、マーケティングの仕事に移りたい。数字を追いかけて売る側から、売れる仕組みを作る側にまわりたい。そう考えている方に、営業現場を20年見てきた立場から、正直に書きます。
私は約70名の営業組織をマネジメントし、採用にも関わってきました。営業からマーケティングへ移った人も見てきました。結論から言うと、営業経験はマーケティングで大きな武器になります。ただし、その武器だけでは足りない部分もあります。両方を書きます。
営業出身者がマーケで持つ、最大の武器
マーケティングの中心にあるのは、「お客さまが何を求めているか」を掴むことです。そしてこれは、営業がまさに毎日やってきたことです。
営業は、お客さまの目の前で「なぜ買うのか」「何にためらうのか」を肌で感じてきました。この現場感覚は、机の上でデータだけを見てきたマーケターにはないものです。実際、マーケティングの施策が空回りする一番の原因は、「顧客のリアルな気持ちがわかっていない」ことです。営業出身者は、ここで初めから一歩リードしています。お客さまの生の声を知っている、という強みを、面接でも前面に出してください。
ただし、超えるべき壁があります
正直に言うと、営業の感覚だけでマーケティングは務まりません。壁は主に2つです。
一つめは、専門知識です。Web広告、SEO、データ分析、SNS運用など、マーケティングには覚えるべき手法がたくさんあります。感覚を、数字とロジックで裏づける力が求められます。二つめは、競争率です。未経験からいきなり大手企業のマーケティング職を狙うと、経験者との競争に埋もれがちです。「営業をやっていました」だけでは、なかなか通りません。
現実的な入り方
だからこそ、入り方を工夫してください。おすすめは、営業に近いところから、少しずつマーケに寄せていくルートです。
たとえば、インサイドセールスやマーケティング寄りの営業職は、マーケ部門とすぐ隣で仕事をします。ここで数字を見る力や施策の考え方を身につけてから、マーケティング職に移る人は多いです。あるいは、中小企業やベンチャーは、営業とマーケを兼ねる求人があり、未経験でも実務に触れやすい。いきなり専門職の頂上を狙うより、隣の山から登る方が、現実的で確実です。
マーケに近い職種として、まずSaaS営業やインサイドセールスを経由する道も、あわせて検討する価値があります。
まとめ
- 営業出身者の武器は「顧客のリアルな気持ちを知っている」こと。机上のマーケターにない強み
- ただし専門知識(広告・SEO・分析)と、経験者との競争という壁がある
- いきなり大手マーケ職でなく、営業に近いところから寄せていくのが現実的
- 面接では「お客さまの生の声を知っている」を前面に出す
他の職種と迷っている方は、あわせてどうぞ。
- 営業から転職するなら、どの職種が向いているか。採用側が見てきた、活きる強みと注意点。
- 営業から人事・採用へ転職。実は相性がいい理由を、採用側から書く。
- 営業からITエンジニアへ転職。未経験でも本当に大丈夫か、正直に書く。
- 営業から事務職へ転職。数字から離れたい人が、知っておくべきこと。
20代で「営業からマーケティングに移りたいが、未経験でどう動けばいいかわからない」という方は、無料で相談できるサポートもあります。営業経験をマーケの言葉にどう翻訳するか、整理から始められます。
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この記事を書いた人
営業ひとすじ20年。電話営業・インサイドセールスの現場から始まり、約70名の営業組織のマネジメントを経験。採用面接にも数百人単位で関わってきました。「辞めて正解だった人」も「辞めなくてよかった人」も見てきた立場から、テレアポ・インサイドセールス・営業職の次のキャリアについて、きれいごとではない話を書いています。


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