管理職になったら、部下からの「逆パワハラ」がつらい。転職も選択肢に入れていいのか、当事者だった管理職が書く。

管理職になったら、部下からの「逆パワハラ」がつらい。転職も選択肢に入れていいのか、当事者だった管理職が書く。 営業・テレアポからの転職





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管理職になったら、今度は部下からのハラスメントに悩まされている。そんな相談を受けることがあります。「上司からのパワハラ」はよく語られますが、その逆はあまり語られません。

私自身、約70名の営業組織を管理する立場になるまでに、何百人、何千人という人を見て、育て、時には見送ってきました。その中で、これは正直に書いておいた方がいいと思ったことを書きます。

「逆パワハラ」は、珍しい話ではありません

部下から上司への圧力的な言動は、「逆パワハラ」と呼ばれています。株式会社ジェイフィールの調査によると、課長クラスの約4割が逆パワハラを経験したことがあると回答し、そのうち約6割が「離職や休職のきっかけになり得る」と答えています(出典:株式会社ジェイフィール調査)。

管理職になれば部下を導く側になる、という単純な話ではありません。管理職になったからこそ晒される負担が、確かに存在します。

正論だけでは通じない人が、実際にいます

これは、私自身が当事者として経験したことです。

何百人、何千人という人を見てきた中で、指導しても素直に受け止めてくれる人ばかりではありませんでした。中には、こちらの正しさをぶつけても通じない相手もいます。指導や指摘に対して、正面から反論するのではなく、あの手この手で足元をすくおうとしてくる人も、正直なところいました。

こういう相手に対して、「自分は正しいことを言っている」という一点だけで押し通そうとすると、うまくいかないことが多いです。相手は、こちらの言い分の正しさを競っているのではなく、別のところで揺さぶりをかけてきているからです。

私がやってきた対応

感情的にやり合うのではなく、会社にきちんと報告し、必要があれば正式な手続きに乗せる。これが、私が実際にやってきたことです。

一人で抱え込んで、個人対個人の消耗戦にしないことが大切だと思っています。何が起きたかを記録し、報告すべきところに報告し、会社の仕組みの中で対応する。これは、管理職自身を守るためでもあり、同時に、周りにいる他のまじめに働いている部下たちを守るためでもあります。

感情で対抗しようとすると、こちらが消耗するだけでなく、判断も鈍ります。淡々と、事実を積み上げて、然るべき場所に上げる。これが、遠回りに見えて一番確実な対応だったという実感があります。

これは、転職を考えていい理由になるのか

結論から言うと、なります。ただし、いくつか確認しておきたいことがあります。

  • 会社側に相談・報告した実績があるか:会社に一度も伝えずに「もう無理だ」と結論を出すのは早いです。会社に伝えた上で、それでも改善が見られないなら、それは会社の姿勢の問題です
  • その職場固有の問題か、管理職という立場に共通する問題か:会社の仕組み(報告体制・懲戒の仕組み)が機能していないなら、職場を変えても同じことが起きる可能性があります。逆に、その職場・そのメンバー構成に固有の問題であれば、環境を変えることで状況は大きく変わります
  • 管理職そのものが向いていないのか、今の環境が悪いだけなのか:この2つは切り分けて考える必要があります。混同すると、次の職場でも同じ悩みを繰り返すことになります

管理職としての経験は、正しく整理すれば転職市場でも評価される経験です。逆パワハラへの対応も含めて、「組織をどう動かしたか」を言語化できれば、次の職場でも強みになります。

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まとめ

  • 逆パワハラは珍しい話ではありません。課長クラスの約4割が経験し、その6割が離職・休職のきっかけになり得ると回答しています(出典:株式会社ジェイフィール)
  • 正論だけでは通じない相手が、現実にいます。感情でぶつかるのではなく、会社への報告・記録・正式な手続きという形で対応するのが確実です
  • 転職を考えていい理由にはなりますが、会社に相談した実績があるか、職場固有の問題か、管理職自体が合わないのかを切り分けてから判断してください

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※出典を記載した部分は、株式会社ジェイフィールの調査データです。出典のない部分は、筆者が約70名の営業組織を管理してきた中での実感であり、統計ではありません。

この記事を書いた人

営業ひとすじ20年。電話営業・インサイドセールスの現場から始まり、約70名の営業組織のマネジメントを経験。採用面接にも数百人単位で関わってきました。「辞めて正解だった人」も「辞めなくてよかった人」も見てきた立場から、テレアポ・インサイドセールス・営業職の次のキャリアについて、きれいごとではない話を書いています。

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