手書きの履歴書は、字が汚くてもいい。それでも会いたくなる理由を書きます。

手書きの履歴書は、字が汚くてもいい。それでも会いたくなる理由を書きます。 コラム

「手書きの履歴書と、パソコンで作った履歴書。どちらが有利ですか」という質問を、これまで何度も受けてきました。自信を持って断言できることではありませんが、採用にも関わってきた営業管理職として、実際に見てきたことを書きます。

結論から言うと、手書きだから合格に近づく、ということはありません。ただ、少なからず目立つのは事実です。これだけ何もかもデジタルで済む時代に、わざわざ手書きで書いてくる人は、今どき珍しくなっています。

字のきれいさより、丁寧に書こうとした跡

大事なのは、字がきれいかどうかではありません。正直、字が汚くてもいいと思っています。それより見ているのは、「丁寧に書こう」とした跡があるかどうかです。誤字を消しゴムで直した跡、行の間隔を意識して書いた様子、そういう細かいところに、その人がどれだけ本気でこの応募に向き合ったかが出ます。そこが見えたら、正直ほぼ会いたくなります。

ただし、手書きなら何でもいいわけではありません。ミミズが這ったような走り書きは、むしろ逆効果です。読めない字、雑に書き殴った字は、丁寧さの対極にあります。手書きという手段を選んでおきながら、丁寧さが感じられないなら、それは評価にはつながりません。

これは、営業で結果を出す人の話と同じです

なぜこの話が、営業職の採用にとって特に意味を持つのか。それは、営業という仕事が「人と同じことをやっていては取れない」仕事だからです。

効率を優先するなら、履歴書はパソコンで作った方が速いし、きれいです。それでも手書きを選ぶという判断は、人と同じことをしない、という思考の一端を見せています。実際、トップパフォーマーと呼ばれる人たちの中には、効率よりも非効率、スマートさよりも泥臭さを選べる人が少なくありません。履歴書の書き方ひとつに、そういう思考のクセが表れることがある、というのが、20年見てきた実感です。

もちろん、これは「手書きにすれば受かる」という話ではありません。丁寧さも、人と違う思考も、履歴書の書き方だけで作れるものではないからです。ただ、もし今、手書きにするかパソコンにするか迷っているなら、その選択そのものより、その選択にどれだけ本気で向き合えるかを、一度考えてみてもいいかもしれません。

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