これは、いつもの実務解説記事とは少し違う、筆者自身の体験をそのまま書いたコラムです。
前回・前々回のコラムでは、辞めた話と、組織を立ち上げた話を書きました。今回は、もっと最近の話です。今日、実際にあったことをそのまま書きます。
今日、スカウトが届きました
エージェント経由で、スカウトメールが届きました。内容は、新規立ち上げのアウトバウンド組織の責任者。上場している、それなりに規模の大きい会社からでした。
正直に言うと、この歳になると、こういう連絡自体は珍しくありません。ただ、今回は珍しく、最後まで目を通しました。
募集要項を、つい見てしまった
給料の欄。組織の規模感。新しいコールセンターを立ち上げるにあたって、何人体制でやるのか。プレイングマネージャーなのか、それとも完全にマネジメント寄りの業務なのか。
そのあたりを、、気づいたら一通り確認していました。長年この仕事をしていると、募集要項の行間から、実際の働き方がある程度見えてしまうんです。これは、職業病みたいなものだと思います。
単純に、嬉しかったわけではなかった
ここが、自分でも意外だったところです。
今の職場に、不満はありません。むしろ感謝しかないですし、待遇についても、悪いと思ったことはないです。だから、「やった、これで抜け出せる」みたいな気持ちは、正直なかったんですよね。
じゃあ何を感じたかというと、複雑、としか言いようがない感情でした。
「未来が見えている」ということ
今の会社で、この先どうなっていくか。ある程度、見えてしまっている部分があります。もちろん、それを自分なりに打破しようとして、日々チャレンジもしています。ただ、見えているものは見えている。
そこに、全く見えていない未来の話が、ポンと飛び込んできた。それが、今回のスカウトだったんだと思います。
40代になると、そう簡単には動けない
これは正直な話ですが、20代・30代前半の頃と比べて、軽々しく動く気にはなれません。
一番めんどくさいと感じるのは、人間関係を、また一から作り直すことです。今の職場で築いてきた関係性、信頼、やりやすさ。それを手放して、ゼロから積み直す。この歳になると、そのコストの重さが、若い頃よりずっとよく分かります。
それでも、完全には否定できない
一方で、管理職として新しい環境に行くことで、待遇が上がる可能性があります。キャリアという意味でも、一社にずっといるだけでは得られない視野の広がりや、これまでの知見を別の形で活かせる可能性もあるのかな、とは思いました。
ずっと同じ会社にいたら、得られないものがある。それは事実だと思います。
結局、選択肢の一つ
今回のスカウトで、単純に浮かれたわけでも、今の会社に見切りをつけたくなったわけでもありません。ただ、「将来の選択肢の一つとして、こういう道もあるんだな」と、頭の片隅に置いておく。今の自分にとっては、それくらいの距離感がちょうどいいと思っています。
もし今、似たようなスカウトを受け取って、心が揺れている人がいたら。「嬉しい」でも「今の会社が嫌だから」でもない、もっと複雑な気持ちのまま、しばらく置いておいていいと思います。すぐに答えを出さなくても、選択肢として持っておくだけで、案外、悪くないものです。
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※本文の内容は、筆者自身の体験・実感であり、統計データではありません。
この記事を書いた人
営業ひとすじ20年。電話営業・インサイドセールスの現場から始まり、約70名の営業組織のマネジメントを経験。採用面接にも数百人単位で関わってきました。「辞めて正解だった人」も「辞めなくてよかった人」も見てきた立場から、テレアポ・インサイドセールス・営業職の次のキャリアについて、きれいごとではない話を書いています。


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