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「テレアポを辞めたい」と検索すると、ノルマがきつい、精神的につらい、といった理由がよく出てきます。ですが、実際に現場を見てきた立場から言うと、本当の引き金は、ノルマより人間関係だったというケースが、かなり多いです。
ただ、これは面接でも、退職理由としても、なかなか正直に言いにくい。「ノルマがきつくて」の方が、まだ説明しやすいからです。だからこそ、この話はあまり表に出てきません。今日は、そこを正直に書きます。
なぜ「人間関係」より「ノルマ」のせいにされやすいのか
採用する側として、退職理由を何百と聞いてきました。多くの人が最初に挙げるのは「ノルマ」「数字のプレッシャー」です。ですが、じっくり話を聞いていくと、本当に消耗していたのは、隣の席の空気や、上司との相性だったというケースが、珍しくありません。
理由は単純です。「人間関係が理由です」は、なんとなく自分の弱さのように聞こえてしまう気がするからです。ノルマのせいにする方が、正当な理由に見える。そう感じてしまう人が多いのだと思います。
でも、それは間違いです。人間関係のストレスは、ノルマのストレスと同じくらい、あるいはそれ以上に、人を消耗させます。 ここを認めることから、次の一歩が始まります。
テレアポだから、というわけではありません
先に断っておきたいのですが、人間関係の難しさそのものは、テレアポに限った話ではありません。 どんな会社、どんな職種にもある話です。
ただ、テレアポの職場には、その難しさがとくに表面化しやすい構造があります。
- 成果が、その場で全員に見える。架電数、アポ数、獲得率。多くの職場でこれらがリアルタイムで共有され、隣の席の人と、常に比較される状態に置かれます
- 物理的に距離が近い。狭いブース、隣り合った席で、一日中電話をかけ続ける。声も、断られる様子も、お互いに筒抜けです
- SV(スーパーバイザー)のマネジメントの質が、そのまま環境に出る。とくに、数字をきちんと管理・分析できているかどうかで、天と地ほど差が出ます
この3つが重なると、「仕事そのもの」より「その場にいること」自体がつらくなることがあります。これは甘えではなく、環境の構造上、起きやすいことです。
「データを見てくれない環境」だと、数字は上がりにくい
いい上司・悪い上司、という単純な話ではありません。もっと具体的に言うと、架電数や獲得率などのデータをちゃんと管理・分析してくれる環境かどうかで、成果の出やすさはまったく変わります。
どこに課題があるのか、数字で示してもらえる環境なら、改善の打ち手が見えます。ですが、データを見ずに「気合が足りない」「もっと架電しろ」で終わる環境だと、何をどう直せばいいのか分からないまま、ただ疲弊していきます。ここは、本人の頑張りではどうにもならない部分です。
SV側にも、余裕がないことがあります
もう一つ、正直に書いておきます。数字ありきの組織では、未達のメンバーを抱えていること自体が、SVにとって負担になります。 チーム全体の数字に直結するからです。
だからこそ、成績が振るわないメンバーへの当たりが、きつくなってしまう職場もあります。これはSVを擁護するつもりで書いているのではなく、「自分が悪いからきつく当たられている」と抱え込まなくていいということをお伝えしたいからです。SV自身も、上からのプレッシャーの中で余裕をなくしていることが、実際にあります。
「数字で比較される」ことが生む、独特のギスギスした空気
ランキングやボードで成績が可視化される職場は少なくありません。これ自体は悪いことではないのですが、行き過ぎると、チームの中に静かな競争と警戒感が生まれます。
「あの人は今日調子がいいらしい」「あの人はまた0件らしい」。口には出さなくても、空気で伝わってしまう。助け合うより、比べ合う空気の方が強くなってしまったチームは、長くいるのがしんどくなります。
当たりがきついと感じたら、自分を守る方法が一つあります
環境そのものを、自分の力だけで変えるのは難しいです。ですが、その中でも自分を守れる方法があります。
それは、「今、どういう取り組みをしていて、どういう結果を目指しているか」を、聞かれたらすぐ答えられるようにしておくことです。
数字が振るわないとき、詰められて何も言い返せないと、ただ一方的に責められているように感じてしまいます。ですが、「今週はこういう仮説を立てて、こう動いています。結果はまだ出ていませんが、ここまでは確認できています」と自分の言葉で言える状態にしておくと、話はまったく違ってきます。それは、ちゃんとPDCAを回している証拠だからです。
採用する側・管理する側から見ても、これができる人には、簡単には強く当たれません。結果が出ていなくても、考えて動いていることが伝わる人は、評価のされ方が変わります。逆に、ここが言えないと、当たりが強い職場では、さらにきつく見られてしまうこともあります。
環境を選び直すことも、もちろん大事です。ただ、それと同時に、「聞かれたら、すぐ言える状態」を自分の中に持っておくことは、今の職場でも、次の職場でも、あなたを守ってくれます。
採用する側から見た「良いチーム」「消耗するチーム」の見分け方
転職を考えているなら、次の会社選びで、ここを見ておくと失敗が減ります。面接で聞いても、まったく失礼にはなりません。
良いチームのサイン
- 「うまくいかなかった人に、どう声をかけていますか」と聞いて、具体的な答えが返ってくる。個人任せにせず、チームで拾う仕組みがある証拠です
- SVや管理職が、成果だけでなく「今日の様子」にも目を配っていると感じられる
- 離職率や在籍年数を、隠さず答えてくれる
消耗しやすいチームのサイン
- 「うちは実力主義なので」という言葉だけで、育成やフォローの話が出てこない
- 面接官が、数字の話しかしない
- 職場見学を断られる、またはピリついた空気を感じる
「この会社は、人をどう扱っているか」は、面接の受け答えの端々に出ます。 数字の説明が上手な会社ほど、人の話に弱いことがあります。そこも見ておいてください。
今の職場が「合わない」だけかもしれない
ここで、一つお伝えしたいことがあります。あなたに問題があるとは限りません。 テレアポという仕事自体は同じでも、チームの空気、SVとの相性、会社の文化によって、まったく別の仕事のように感じられます。
「テレアポという仕事自体が向いていない」のか、「今のこの環境が合わないだけ」なのか。ここを切り分けずに辞めてしまうと、次の場所でも同じことで悩む可能性があります。
もし後者だと思うなら、環境を変えるだけで、驚くほど楽になることがあります。 実際、私が見てきた中にも、同じ仕事内容なのに、チームを異動しただけで見違えるように活躍し始めた人が何人もいます。
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第二新卒・既卒・フリーター向けの就職・転職サポート。今の職場の人間関係を正直に話した上で、次はどんなチームなら合いそうか、一緒に整理してもらえます。無料で相談できます。
まとめ
テレアポを辞めたい理由は、ノルマや精神的なつらさだけとは限りません。隣の席との比較、SVとの相性、チームの空気。人間関係が本当の引き金になっているケースは、決して少なくありません。
それは、あなたが弱いからではなく、成果が可視化されやすく、距離の近いテレアポという環境の構造上、起きやすいことです。次の職場を選ぶときは、数字の説明のうまさだけでなく、「人をどう扱っているか」もあわせて見てください。
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※本文の内容は、筆者が約70名の営業組織を管理してきた中での実感であり、統計ではありません。職場環境やチームの文化は、企業・部署・時期によって大きく異なります。
この記事を書いた人
営業ひとすじ20年。電話営業・インサイドセールスの現場から始まり、約70名の営業組織のマネジメントを経験。採用面接にも数百人単位で関わってきました。「辞めて正解だった人」も「辞めなくてよかった人」も見てきた立場から、テレアポ・インサイドセールス・営業職の次のキャリアについて、きれいごとではない話を書いています。


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