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SaaS営業に転職しようと決めたら、次に迷うのが「どの転職エージェントを使えばいいのか」だと思います。
調べると、どのサイトも「おすすめ○社」と並べているだけで、結局どう選べばいいのか分からない。そんな方に向けて、少し違う角度から書きます。
私は営業ひとすじ20年、約70名の営業組織を管理し、採用する側として、転職エージェント経由で人を採ってきました。つまり、エージェントを「使う側」ではなく「エージェントから紹介を受ける側」にいた人間です。その立場だからこそ見える、良いエージェントの見分け方をお伝えします。
大原則:SaaS転職は「特化型1〜2社+総合型1社」の併用
先に結論です。エージェント選びの定石は、SaaS特化型のエージェントを1〜2社と、総合型のエージェントを1社、組み合わせて使うことだとされています(出典:Smacieほか)。
- 特化型:SaaS業界に精通したアドバイスと、非公開求人が得られる
- 総合型:幅広い選択肢にアクセスできる
1社だけに絞ると、その担当者の当たり外れに転職が左右されます。複数使って、合う担当者を見極めるのが、遠回りに見えて一番の近道です。
なぜ「SaaS特化型」を入れるべきなのか
総合型だけでは足りない理由があります。SaaS特化型のエージェントには、次のような強みがあるとされています(出典:SQiL Career Agent)。
- SaaS業界出身のアドバイザーが多い(業界の内側を分かっている)
- SaaS企業との太いパイプがある(表に出ていない非公開求人を持っている)
- あなたの経験を「SaaSの言葉」に翻訳してくれる
この3つ目が、テレアポ・インサイドセールス出身者には、とくに大きいです。
あなたが「テレアポで1日500コール、獲得率を改善してきました」と言っても、SaaSを知らない担当者には、その価値が伝わりません。ですがSaaSを分かっている担当者なら、それを「SDRとして即戦力になる素地がある」と、採用企業に伝わる言葉へ翻訳してくれます。同じ経歴でも、通訳がいるかいないかで、通る確率が変わります。
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採る側から見た「良いエージェント」と「ダメなエージェント」
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。採用する側にいると、エージェントの質は、はっきり分かります。
良いエージェント
- 候補者を、ちゃんと理解してから紹介してくる。「この人はこういう強みがあって、御社のこのポジションに合う」と、根拠を添えてくる。こういうエージェントから来る候補者は、実際に質が高い
- 候補者の弱点も正直に伝えてくる。「未経験なので、ここは入社後の育成が要ります」と先に言ってくれる。ミスマッチが減るので、企業も候補者も助かる
- 数を送りつけてこない。合う人を厳選して紹介してくる
ダメなエージェント
- とにかく人数を送ってくる。候補者を理解せず、条件が合いそうな人を機械的に流してくる。こういうエージェント経由の候補者は、面接に来ても話が噛み合わないことが多い
- 候補者を「盛って」くる。実際に会うと経歴と印象が違う。これは候補者本人にとっても不幸です。盛られて入社しても、ギャップで早期離職になるからです
ここから、あなたが得られる教訓は一つです。あなたを「盛る」エージェントではなく、「正しく翻訳してくれる」エージェントを選んでください。 盛って入った会社は、続きません。あなたの本当の強みを、正しい言葉で伝えてくれる担当者こそが、良い担当者です。
未経験なら、こう組み合わせる
SaaS未経験からの転職なら、次の組み合わせが現実的です。
- SaaS特化型:業界未経験の支援に慣れているところを選ぶ。あなたの営業経験を「SaaSで通用する形」に翻訳してもらう
- 20代・第二新卒向け(20代の場合):未経験歓迎の求人を多く持っている
この2方向から求人を集めると、選択肢が一気に広がります。
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エージェントを「上手に使う」3つのコツ
最後に、採る側から見て「この使い方をする候補者は強い」と感じたコツを、3つ挙げます。
- 受け身にならない。紹介を待つだけでなく、「こういう会社を探しています」と具体的に伝える。担当者は、動いてくれる候補者を優先します
- 本音を言う。年収、働き方、避けたいこと。遠慮して曖昧にすると、ズレた求人ばかり来ます。ミスマッチを防ぐのは、あなたの正直さです
- 合わなければ、担当を変える/別の会社を使う。転職はあなたの人生です。担当者との相性が悪いまま進めてはいけません
まとめ
SaaS営業の転職エージェント選びは、SaaS特化型1〜2社+総合型1社の併用が定石です。特化型を入れる理由は、あなたの営業経験を「SaaSの言葉」に翻訳してくれるから。テレアポ・IS出身者には、この通訳の有無が、通過率を大きく左右します。
そして、採る側から一つだけ。あなたを「盛る」エージェントより、「正しく翻訳してくれる」エージェントを選んでください。 正しく伝わって入った会社は、続きます。それが、あなたにとっての本当の成功です。
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※出典を記載した部分は、その媒体の見解・一般的な傾向です。出典のない部分は、筆者が約70名の営業組織を管理してきた中での実感であり、統計ではありません。エージェントの質やサービス内容は、担当者・時期によって変わります。
この記事を書いた人
営業ひとすじ20年。電話営業・インサイドセールスの現場から始まり、約70名の営業組織のマネジメントを経験。採用面接にも数百人単位で関わってきました。「辞めて正解だった人」も「辞めなくてよかった人」も見てきた立場から、テレアポ・インサイドセールス・営業職の次のキャリアについて、きれいごとではない話を書いています。


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