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「テレアポなんて、そのうちAIがやるようになる」
そう言われて、不安になったことはないでしょうか。実際、AIが自動で電話をかけるサービスはすでに存在していて、導入する会社も増えています。この流れは止まらないと思います。
私は営業を20年やってきて、約70名の組織をマネジメントしてきました。そして今は、AIを使ってツールを作る側にも回っています。両方の現場を見ている立場から、この不安に正面から答えます。
なくなる仕事と、なくならない仕事の境界線
まず、正直な見通しから書きます。
「リストの上から順に、決められたスクリプトを読み上げる」という仕事は、確実に減っていきます。これはAIが最も得意とする領域だからです。同じ内容を、疲れず、嫌がらず、24時間かけ続けられる相手に、人間は勝てません。
一方で、なくならない部分もはっきりしています。
声のトーンから相手の温度を感じ取ること。話の流れを崩さずに例外に対応すること。そして「この人からなら聞いてもいい」という信頼を数十秒で作ること。ここはまだ人間の領域です。AIの音声はきれいに話せますが、相手の空気を読んで攻め方を変えることは、現時点では人間のほうが上手です。
AIから一番遠いのは、クロージングです
そして、営業の仕事の中でAIから一番遠い場所にあるのが、クロージングだと私は考えています。
買うかどうかの決断は、理屈ではなく感情で動きます。説明を全部聞いて納得しても、最後のひと押しがなければ人は動きません。相手の声が一瞬迷った、その空気を感じ取って「今だ」と押す。逆に、今日は押さずに引く。この判断は、データにできない部分です。
私は電話でクロージングまで行う完結型のインサイドセールスを長くやってきましたが、決まる瞬間を分けていたのは、トークの上手さより「間」と「タイミング」でした。AIはきれいに説明できます。ただ、人の感情を動かして決断の背中を押すことは、まだできません。
だからこそ、クロージングまでできる人の市場価値は、AIが増えるほど上がっていくと見ています。アポを取るだけのテレアポと、決め切るところまでやる営業の差は、これからもっと開いていきます。
置き換えられる人と、生き残る人の違い
つまり「インサイドセールスに将来性があるか」という質問は、正確ではありません。正しくは「どちら側のインサイドセールスになるか」です。
スクリプトを読むだけの働き方をしていれば、置き換えられる側に入ります。逆に、数字を見て自分でトークを改善する人、ツールを使いこなして効率を上げる人は、AIが増えるほど価値が上がります。AIを動かし、結果を判断する人間は必ず必要だからです。
採用する側の目線で言うと、これからの営業の面接で強いのは「AIやツールを使って何かを改善した経験を語れる人」です。使ったツールがどんなに小さなものでも構いません。「使われる側」ではなく「使う側」に立ったことがある、という事実が評価されます。
私自身も、作る側に回ってみた話
偉そうに書きましたが、私自身も最初からAIに強かったわけではありません。
営業管理職をしながらAIを触り始めて、「テレアポの練習相手がいない」という現場の長年の課題を、AIで解決できないかと考えました。そして実際に、AIを相手にテレアポの練習ができるツールを自分で作りました。
作ってみて分かったのは、AIは営業の敵ではなく、練習台にも武器にもなるということです。断られるのが怖い人が、人間相手では何百回もできない失敗を、AI相手なら無限にできます。
興味があれば触ってみてください。「AIを使う側」の感覚が、5分で少し分かると思います。
キャリアの選び方:AIに強い営業はどこにいるか
「AIを使う側の営業」になりやすい環境は、業界によって差があります。
一番進んでいるのはSaaS業界です。営業活動がすべてデータで記録され、ツールを使いこなすことが前提の世界なので、いるだけでツール経験が職務経歴書に積み上がっていきます。テレアポ・インサイドセールスの経験者がSaaSに移る流れが続いているのは、この「経験が資産になる環境」の差も大きいと私は見ています。
今の職場がスクリプトを読むだけの環境で、改善もツールも学べないなら、環境を変えることも選択肢です。20代・第二新卒であれば、営業経験者の転職に慣れたエージェントに無料で相談できます。
一人で「このままでいいのか」と抱えて時間だけが過ぎるより、一度きちんと話して整理したほうが、次の一歩は早く見つかります。UZUZは第二新卒に特化していて、ブラック企業を避けた求人から紹介してくれます。登録は無料で、数分で終わります。合わなければ断ってかまいません。迷っているなら、選択肢の一つとして知っておくだけでも損はありません。
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AIの波は、怖がるものではなく、乗るものです。あなたの電話の経験は、AIには真似できない部分を含んでいます。そこにツールの経験を足せば、むしろ今までより強い営業になれます。
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この記事を書いた人
営業ひとすじ20年。電話営業・インサイドセールスの現場から始まり、約70名の営業組織のマネジメントを経験。採用面接にも数百人単位で関わってきました。「辞めて正解だった人」も「辞めなくてよかった人」も見てきた立場から、テレアポ・インサイドセールス・営業職の次のキャリアについて、きれいごとではない話を書いています。


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