管理職になれない営業、待つか・社内異動か・転職か。外資系のピラミッド構造で頭打ちになった管理職候補が書く。

管理職になれない営業、待つか・社内異動か・転職か。外資系のピラミッド構造で頭打ちになった管理職候補が書く。 営業・テレアポからの転職

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。

頑張っても、上が詰まっていると役職は開かない。これは能力や実績の問題ではなく、組織の構造の問題です。私は営業の現場に20年いて、外資系企業でこの壁にぶつかった経験があります。ピラミッド型で縦割りの組織では、上のポストが空かない限り、下は誰も上がれません。仕組みとしてシンプルで、だからこそ逃げ場がない。この記事では、その頭打ちの状況で自分がどう考え、どう動いたかを書きます。

「上が空かなければ、開かない」という、単純な現実

外資系企業に多い縦割りの組織では、役職の数そのものが決まっています。マネージャーが1人辞めない限り、次のマネージャーは生まれない。これは、あなたの成績が悪いから昇進できないのとは、まったく別の話です。実績を積んでも、上のポストが動かなければ、そこで足踏みが続きます。

私自身、この構造の中で頭打ちを経験しました。数字は作っていた。それでも、ポストが空かなければ次のステージには進めない。ここに気づいたとき、選択肢は3つしかないと考えました。

選択肢は3つ。待つか、社内で動くか、外に出るか

1つめ:ポジションが開くのを待つ

一番シンプルなのは、待つことです。上の人が異動する、退職する、あるいは組織が拡大してポストが増える。そのタイミングを、実績を積みながら待つという道です。この道の問題は、いつ開くか誰にもわからないことです。1年後かもしれないし、5年後かもしれない。あるいは、この先ずっと開かないかもしれません。待つことを選ぶなら、この不確実性を受け入れる必要があります。

2つめ:社内のキャリア変更制度を使う

私がいた会社にも、社内で職種やキャリアを変えられる制度は一応ありました。ただし、これが現実的な道かというと、正直厳しいものがあります。枠は年に1人あるかないか。そもそもそのポジション自体が滅多に出ません。加えて、営業として実績を積んできた人間が、いきなり畑違いの部署に移ろうとしても、「営業が事務方に行ってどうするんだ」という空気は、社内に少なからずあります。制度があることと、それが実際に機能することは、別の話だと思っておいたほうがいいです。

3つめ:見切りをつけて、外に出る

待っても開かない、社内異動も現実的でない。そうなったとき残るのが、転職という選択です。これは「逃げる」ということではありません。今いる場所の構造では上がれないと見極めた上で、上がれる場所に移る、という判断です。

知っている2人の話

私が知っている中に、ポストが空くのを待てず、管理職になれないまま転職した人が2人います。1人は不動産営業に、もう1人はフルコミッションの保険営業に移りました。どちらも、それまでとはまったく違う業界・違う報酬体系の世界です。

この2人に共通しているのは、転職先でどちらもトップクラスの成績を収めたということです。今の会社で頭打ちになっていた実力は、環境が変われば、それだけの結果を出せる実力だったということです。ポストが空かないことだけをもって、その人の実力を測るのは無理があるのではないか。この2人を見て、私はそう思うようになりました。もちろん2人だけの話なので、これがすべての人に当てはまるとは言えません。それでも、組織の構造がそうなっていただけ、というケースは実際にあるということです。

あながち、間違った選択ではない

不動産営業もフルコミッションの保険営業も、成果がそのまま報酬に反映される世界です。会社員時代のように「ポストが空くのを待つ」必要がない代わりに、結果を出せなければ収入もそのまま落ちる、厳しい世界でもあります。だからこそ、そこで実際にトップを取れたという事実には、意味があると思っています。ピラミッド構造の中で頭打ちになっていた人が、実力で評価される場所に移ったら結果を出した。もちろん誰もが同じようにうまくいくとは限りませんが、少なくともこの2人にとっては、待つことだけが正解ではなかったということだと思います。

「IF」を言っても、始まらない

もしあのままあの会社に残っていたら。もし違うタイミングでポストが空いていたら。こういう「IF」は、考え出すときりがありません。そして、その答えは永遠に出ません。どの道を選んでも、選ばなかった道の「もしも」は、頭のどこかに残り続けます。

だから私は、選択そのものの正しさより、選んだ後にどう動いたかのほうが大事だと思っています。待つと決めたなら、腹をくくって待つ。転職すると決めたなら、腹をくくって新しい場所で結果を出しにいく。中途半端に選んで、中途半端に迷い続けることが、一番結果を遠ざけます。どの選択も、腹をくくってやりきれば、そこから道は開けていくものだと思います。

自分の状況を、一度整理してみてください

もし今、同じように頭打ちを感じているなら、まず確認してほしいことがあります。

  • あなたが所属している組織は、ポストが空かないと上がれない構造かどうか。実力の問題なのか、構造の問題なのかを、まず切り分けてください
  • 社内のキャリア変更制度は、実際に機能しているか。制度の存在と、実際に使われているかは別です。過去に実際に異動できた人がいるか確認してみてください
  • 待つとしたら、いつまで待てるか、自分の中で期限を決めているか。期限のない「待つ」は、ずるずると年月だけが過ぎていきます

この整理は、一人でやるより、外の目を入れたほうが早いことがあります。今の会社の構造の中だけで考えていると、「これが普通」だと思い込んでしまいがちだからです。

まとめ

  • ピラミッド型の組織では、上が空かなければ下は上がれません。これは実力の問題ではなく、構造の問題です
  • 選択肢は3つ。ポジションが開くのを待つ、社内のキャリア変更制度を使う、見切りをつけて転職する
  • 社内のキャリア変更制度は、枠が少なく現実的でないことも多いです。制度の存在と機能は別に考えてください
  • 頭打ちだった実力が、環境を変えたらトップクラスの成果になった、という例を私は実際に知っています
  • 「IF」を考えても答えは出ません。どの選択も、腹をくくってやりきれば道は開けます

この先の記事も、あわせて読んでみてください。

今の会社でポストが空くのを待つべきか、外に出るべきか。一人で抱えていると、今の組織の中の常識だけで考えてしまいがちです。ミドル・ハイクラス層の転職に強いエージェントに、一度状況を話して整理してもらうという方法もあります。相談は無料で、合わなければ断ってかまいません。

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この記事を書いた人

営業ひとすじ20年。電話営業・インサイドセールスの現場から始まり、約70名の営業組織のマネジメントを経験。採用面接にも数百人単位で関わってきました。「辞めて正解だった人」も「辞めなくてよかった人」も見てきた立場から、テレアポ・インサイドセールス・営業職の次のキャリアについて、きれいごとではない話を書いています。

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