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テレアポを辞めたい。もう転職したい。そう思って、ここを開いた方だと思います。
その気持ちを、まず否定しません。断られ続ける仕事はきついですし、辞めたいと思うのは、ごく自然なことです。
ただ、採用にも関わってきた営業管理職として、一つだけ先にお伝えしたいことがあります。「辞めたい」という気持ちだけで転職すると、環境が変わっても同じ悩みを繰り返すことがあるのです。何百人も見送ってきて、これは本当によく見た光景でした。
だから、転職活動を始める前に、5分だけ、自分の「辞めたい」を切り分けてほしいのです。この記事は、そのための切り分け方を書きます。
なぜ「辞めたい」だけで動くと、繰り返してしまうのか
「辞めたい」という気持ちは、本物です。でも、その気持ちの中身までは、意外と自分でも分かっていないことが多いのです。
たとえば、上司の詰め方がきつくて辞めたいのか。テレアポという仕事そのものが向いていなくて辞めたいのか。それとも、営業で数字を追うこと自体がもう嫌なのか。この三つは、まったく別の問題です。 そして、それぞれで「次にどこへ行けばいいか」が、まるで変わります。
ここを切り分けずに「とにかく今の場所が嫌だ」で転職すると、どうなるか。会社が嫌だっただけの人が、営業をまるごと辞めてしまったり。 あるいは、営業自体が嫌だった人が、また似たようなテレアポの職場に移ってしまったり。 どちらも、繰り返しの入口です。
だから、切り分けが先です。順番に見ていきます。
切り分け①:嫌なのは「この会社」なのか
まず疑ってほしいのは、これです。あなたが嫌なのは、テレアポではなく、いまの会社かもしれない。
こういうサインがあるなら、会社が原因である可能性が高いです。
- 上司の詰め方がきつく、フォローがない
- 「とにかくかければ取れる」と精神論で押される
- うまくいかないときの改善策を、誰も教えてくれない
- 数字が悪いと人格まで否定される空気がある
これは、テレアポという仕事のせいではありません。組織のマネジメントが機能していないだけです。私は管理職として、部下が数字を作れないのは本人より上司・組織の責任であることのほうが多い、と考えてきました。教育と仕組みが整った職場なら、同じテレアポでも景色はまったく違います。
もしこのタイプなら、営業を辞める必要はありません。 職場を変えるだけで解決することが多いです。むしろ、営業をまるごと手放すのはもったいない。切り分けの中で、一番「転職で報われやすい」パターンです。
切り分け②:嫌なのは「テレアポ」なのか
次に。会社は普通なんだけど、テレアポという仕事の形そのものが、しんどい。 このパターンもあります。
ここで知っておいてほしいことがあります。テレアポは、基本的にどこへ行ってもテレアポです。 件数を追う仕事の形は、会社が変わっても大きくは変わりません。だから「テレアポの形が嫌」なら、別のテレアポに移っても、あまり解決しません。
でも、ここが希望のある話で。同じ電話を使う営業でも、テレアポの先には「上がっていく階段」がある職種があります。 インサイドセールスです。テレアポが「アポの数」を追う仕事なのに対して、インサイドセールスは「顧客を育てる」仕事。そこからフィールドセールス、マネジメントへと、役職も所得も上げていける道が用意されています。
「電話は苦じゃない、でも件数だけを追い続けるのがつらい」。そういう方は、テレアポの経験を活かして、一段上の職種に移るのが自然な選択です。経験がどう活きるかは、こちらにまとめています。
▶ テレアポの経験を活かせる転職先7つ。採る側が見た、向き不向き
切り分け③:嫌なのは「営業そのもの」なのか
三つ目。会社でもテレアポでもなく、営業で数字を追うこと自体が、もう嫌だ。 これも、正直な気持ちとしてあると思います。
ただ、ここでも一度だけ立ち止まってほしいのです。あなたが嫌なのは「数字」そのものですか。それとも「数字を追わされる環境」ですか。 ここも、実は別物です。
ノルマは、悪者にされがちです。でも、数字を背負うからインセンティブがあり、がんばりが目に見えて報われる。届かなくて悔しい、翌月は超えた、選ばれた。あの緊張感と手応えは、営業のやりがいの源でもあります。「数字自体は嫌いじゃない、しんどいのは環境のほうだ」と気づくなら、それは切り分け①に戻る話です。営業を辞める必要はありません。
一方で、「数字を追うこと自体が、自分には合わない」とはっきり感じるなら、それは大事な自己理解です。その場合は、営業経験を活かせる別の職種へ移る道があります。人と話してきた力、相手を見て動く力は、営業以外でも十分に武器になります。営業から離れる転職の考え方は、こちらに書きました。
▶ テレアポを辞める前に、一度だけ確認してほしいこと。採る側から書く。
3つの切り分けから見える、次の一手
ここまでを、表にまとめます。自分がどれに近いかで、進む方向が変わります。
| 嫌なのは | 次の一手 | 営業は辞める? |
|---|---|---|
| ①この会社(上司・環境) | 職場を変える。教育・仕組みのある会社へ | 辞めなくていい |
| ②テレアポという形 | インサイドセールスなど、上がる階段のある職種へ | 辞めなくていい |
| ③営業そのもの(数字を追うこと) | まず「数字」か「環境」かを再確認。本当に営業が合わないなら、経験を活かせる別職種へ | 合わないなら離れてよい |
大事なのは、目的を持って辞めることです。 「①だから、ちゃんと教えてくれる会社に移る」「②だから、階段のある職種に行く」。こういう目的があって辞めるのは、前進です。逆に「とにかくきついから」だけで辞めると、数字のプレッシャーは、辞め先を選ばなければ次にも付いてきます。それでは解決しません。
辞めるなら、転職先はこう選ぶ
切り分けができたら、転職先選びです。テレアポ経験者が次を選ぶときに、私が採用側として「この人は伸びるな」と思っていた視点を、そのままお渡しします。
- 教育の中身を、具体的に聞く。 「入社後3ヶ月で何をどう教えるか」を語れる会社は、当たりです。精神論しか出てこない会社は、また同じことになります。
- その先のキャリアが示されるか。 「この職種の先に、どんな道があるか」を説明してくれる会社は、人を育てる気がある会社です。
- うまくいかないときの立て直し方を聞く。 ここで打ち手が出てくる会社は、仕組みがあります。
テレアポの経験は、本人が思っている以上に評価されます。断られてもへこたれない胆力、数字を追ってきた姿勢、相手を見て話す力。これらは、どの職場でも通用する土台です。 卑下せず、正しく言語化して持っていってください。
ただし、心が本当に限界なら、切り分けは後でいい
ここまで「切り分けてから動こう」と書いてきました。でも、最後に一つだけ、逆のことを言います。
もし心や体が、本当に限界なら。切り分けなんて後でいいので、まず離れてください。
「逃げ」と「退避」は違います。目的を持たずに逃げ続けるのは繰り返しにつながりますが、心身を守るために一度離れるのは、正しい退避です。 眠れない、朝起きられない、涙が出る。そういう状態なら、切り分けよりも先に、自分を守ることが最優先です。整理は、落ち着いてからで間に合います。
ここだけは、精神論で片付けたくありません。あなたの心と体のほうが、どんなキャリア論より大事です。
一人で切り分けられないときは、話しながら整理する
「①なのか②なのか、自分でも分からない」。これは、よくあることです。頭の中だけで切り分けようとすると、たいてい堂々巡りになります。
そういうときは、誰かに話しながら整理するのが、いちばん早いです。一人で「このままでいいのか」と抱えて時間だけが過ぎるより、一度きちんと話して整理したほうが、次の一歩は早く見つかります。UZUZは第二新卒に特化していて、ブラック企業を避けた求人から紹介してくれます。登録は無料で、数分で終わります。合わなければ断ってかまいません。「辞めたい理由が、会社なのかテレアポなのか分からない」——その整理から一緒にやってくれる相手として、使う価値があります。
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まとめ
テレアポを辞めたいと思ったら、転職の前に、その気持ちを切り分けてください。嫌なのは①この会社なのか、②テレアポという形なのか、③営業そのものなのか。 それぞれで、次の一手はまるで変わります。①②なら、営業を辞める必要はありません。③でも、まず「数字か環境か」を確かめてから決めても遅くありません。
大事なのは、目的を持って辞めること。それが前進の転職です。ただし、心や体が本当に限界なら、切り分けよりも先に離れてください。それは逃げではなく、正しい退避です。
一人で切り分けられないときは、話しながら整理すればいい。動き出すことそのものが、いちばんの前進です。
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そもそも、テレアポはブラックなのか。
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※本記事は、筆者が約70名の営業組織で採用にも関わってきた中での実感をもとに書いています。統計ではありません。働きやすさや評価は、企業・組織・個人によって大きく変わります。心身の不調が続く場合は、無理をせず医療機関などの専門家にご相談ください。
この記事を書いた人
営業ひとすじ20年。電話営業・インサイドセールスの現場から始まり、約70名の営業組織のマネジメントを経験。採用面接にも数百人単位で関わってきました。「辞めて正解だった人」も「辞めなくてよかった人」も見てきた立場から、テレアポ・インサイドセールス・営業職の次のキャリアについて、きれいごとではない話を書いています。


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